はい、ということで、祖父が亡くなりました。
自宅で、今のところ心不全と判断されています。
土日に通夜・葬式が行われることになりました。
別居とはいえ割とすぐ近くに住んでいるので
よく顔は見ていた祖父でした。
今週の月曜日には一緒にご飯にも行きました。
私に知らせが入ったのは午前11時過ぎ。兄からのメールでした。
午前休憩が取れなかったのでロッカールームに行って
ちょっと休憩しようと思っていた時でした。
何か用なのか、とメールを開いたら短文で書かれる
衝撃の事実。
事態が把握しきれず、すぐに兄に電話しましたが
兄もよく分かっていないようだったので今度は母に
電話しました。
その時はちょうど警察の方が検死を行っているところ
だったらしく、詳細が分かったのは午後三時の休憩時。
葬儀の日程が決まったのもこの時でした。
先日、買ったばかりの車を駄目になる事故(縁石に乗り上げた
らしく、怪我はなかったけど車は駄目だったそうです)を
起こしたばかりで、左目が見えていないんじゃないかという
疑いがもたれていました。
うちの父は毎日、母はほぼ毎日祖父の様子を見に祖父の
家を訪れており、昨日も訪れた時少々様子がおかしかったので
病院に行くことを勧めたそうです。
が、祖父は大の病院嫌い。利き手が折れる事故を起こした時しか
病院には行かなかった頑固さはここでも継続。
結局行かなかったのですが、その夜、亡くなったのだと
診断されました。
仕事帰りに祖父の宅に行って顔を見て線香をあげてきました。
体をややうつ伏せ気味にしていたため顔にはうっ血が出て
青紫になっていました。
病院で多くの人に看取られてこの世を去った祖母との違いを
思うと何となく寂しくなります。今さらですが。
さてここで薄情なことでも申し上げましょう。
実は今、あまり悲しさを感じていません。
かといって喜んでいるわけでもありませんが。
何でしょう、祖父の死について驚くくらい何も
感情が浮かんできません。
たとえば家族が観ている映画をちら見したら
主要キャラが劇的に最期を迎えたけど、前提が
分からないから感情移入出来ない時みたいに。
突然すぎて実感が湧かないんですかね。
ただあるのは虚無感です。何とも言い表しようのない感覚。
涙にもならないし叫びにもならないし、だからと言って
笑いにもならないし。
そこにあるはずのものを取るために伸ばした手が
何も掴めず空回りしてしまったような、そんな
空々しさと肩透かし感。
うーん、私もう少し優しい人間だと思ってたんだけどな。
いつの間にこんなに無感動になったんだろう。
PR