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    「彩雲国物語」最新刊

    を、読みました。
    今さらですけど、この話って最初の頃から随分感じ変わりましたよね。

    最初の頃は秀麗ちゃんと陛下の恋物語だったのに、段々と
    (あそこのお国の)政治的な問題がメインになってきて。
    しかもその「最初の頃」の「人のかかわり」じゃなくて
    「背景」とか「状況」とかもしっかり取り入れられているんですよね。

    ぶっちゃけ私このお話はこの政略パート的なノリになった頃から
    好きになりました。
    恋物語はあっちこっちにありますけど、これだけ「文官」の仕事を
    メインにした話ってなかなかないですよね?
    (↑私が知らないだけかも)
    大体中国ものって武官とか武人メインですし。

    若槻は武闘派主人公ばっかり書くんでこういう話にすごく
    憧れます。

    自分で考えるんだから「こういう裏が」って考えるのは
    読む側よりは楽なのかもしれませんが、それでも素直に
    頭がいいなと思います。

    高校の頃友人と「どこまで考えて書いてるんだろうね」と
    話したことがあります。
    とても伏線とは思えない内容が実は後になってみたら
    伏線だったり、何気ない行動が後々重要なことだったと
    明かされたり、読んでいて「なるほど」の連続です。

    それが衰えることなく、それどころか勢いを増している
    ところが憧憬を抱かざるを得ません。

    私もこんな風に頭のいい人が出てくるような話を
    書けるようになりたいです。
    若槻自身が猪突猛進猪武者タイプなのでどうにも
    うちの子達はその手のタイプが多いです。
    頭いいはずのキャラクターもそれっぽく見えません。

    とりあえず作者自身が落ち着きをつけて深く物事
    考えられるようになりたいと思います。

    あとはキャラクターをもっと動かせるようになりたいと
    思います。
    このお話はキャラクターがとっても人間くさいです。
    作者の雪乃紗衣先生の人柄なのか少し皆同じような
    テンションと口調で話すところも目立ちますが、
    それでも十分引き込まれる語り口です。

    私ももう少しキャラクターの魅力を引き出せるように
    勉強しよう。うん。




    ところで「彩雲国物語」ってどうしてこう「三国志」とか
    「水滸伝」とかの人の名前がいっぱい出てくるんだろうw?
    (楊修→曹操に才能を嫉妬されて殺された人
     荀彧→言わずと知れた曹操の軍師
     燕青→「水滸伝」の人。若槻もよく知らない
     燕青の過去に関わりある人→大体「水滸伝」関連
     他にもいるかもだけど覚えてないw)

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