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    訃報

    皆さんこんばんは。本日は朝から悲しいことがありました。

    このブログでもちょくちょく話題に出しました飼い犬ムサシが、
    昨晩から今朝にかけての間に永眠いたしました。

    体調が悪かった様子はなく、私が昨日会社から帰ってきた時には
    普通に迎えてくれました。
    その後郵便物を取りに外に出た時も普通でした。

    けれど、今朝車のエンジンをかけに外に出た時、何故か
    小屋の外で横たわっており、声をかけても身動きを取りません。
    まさか……と思い近付くと、目をばっちりと開けたまま冷たくなっておりました。

    すぐに母に知らせ、以前買ってきた毛布でくるんでやりました。
    頭を撫でるといつものあたたかさは微塵にも感じられず、
    数年前に亡くなった祖母に触れた時と同じ冷たさが手に伝わってきました。
    ぴこぴこ動いていた耳も触れたとおりに動き固まり戻らず、
    柔らかさは感じられませんでした。

    いつまでもそうしていられず中に入ると、私が騒いでいたせいでしょうか、
    いつも起きる時間ではないのに父が起きてきました。

    その時の父と母の会話を聞き、夕べ変な声で鳴いていたというのは
    ふたりとも分かっていたそうです。
    けどふたりとも「へんな声だな」くらいで済ませてしまっていたそうです。

    一瞬責めたくなりました。
    何で行ってやらなかったんだ、と言ってしまいそうでした。

    けれど私にそれを言う資格はないことにもすぐに気付きました。
    私も、気にしなかったからです。
    私の場合はいつも餌をやる時間から少し経ったくらいで、
    いつも餌をやっても鳴くからその類だと思ってしまっていたんです。

    そしていつも通りだと思っていたら、私を含め、家族全員が
    ムサシを看取ってやれずに終わってしまいました。


    もしも時間を戻せるなら、昨日の夜に戻りたいです。
    医者じゃあるまい、いたから何か出来るということはありません。
    けど、さよならの結果が変わらないとしても、せめて一緒にいてあげたかったです。

    抱きしめてあげたかったです。撫でてあげたかった。
    名前を呼んであげたかった。

    冬の寒空の下、たった1匹、誰にも看取られずに迎えてしまった
    最期を変えてあげたい。
    お別れが必然でも、せめて寂しい思いだけはさせたくなかった。


    ムサシは私が中学生のころからウチにいます。
    抱き上げられるぐらい小さかったのに気が付けばパグとは
    思えないほど成長し、それに比例して力も強くなっていきました。

    そのため散歩のたびに問題を起こし、段々と私も家族も
    散歩に連れて行く回数が減り、最近ではまったく連れて行けて
    ませんでした。
    今度丈夫な首輪とリードを買ってやろう。
    そんなことを考えていたのに、結局実行できずに終わってしまいました。


    唯一救いと言うならば、先日買ってあげた毛布を最期まで
    気に入って使ってくれていたことです。
    いつも毛布系を入れるとすぐに外に出してしまうのに、
    もう1週間以上も小屋に入れて使ってくれていました。
    今朝も、ムサシのすぐそばに毛布がありました。

    ……後悔、もうひとつありました。
    その写真を撮りたかったんです。
    1週間以上も経ち、そろそろ記念に、と思っていました。
    けれど休みのたびに「まあいいか、今度で」と後回しに
    してしまっていたんです。
    「明日」が来ると、それが当然だと、私はそう思っていました。

    今日は1日ムサシのことを考えるたびに泣きそうになりました。
    帰ってきてタイヤのブレーキ音をムサシの声と錯覚し思わず
    小屋の方を見てしまいました。
    でもそこには何もいなくて、小屋の前に立った時、
    「ああもう本当にいないんだ」と1日こらえていた涙が溢れました。


    後悔はたくさんありますが、せめて向こうでは暖かい思いをして
    ご飯をたくさん食べて自由に駆け回ってくれてればと思います。
    ムサシの冥福を祈り、終わりにします。

    まとまりのない文章でしたが読んでくださった方々、
    ありがとうございました。

    080225_1423_01.JPG101212_1031_0001.JPGmusa.jpg













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