「前世は姫だった」
妄想ではなく、事実前世において姫という身分にあり、現世でも
その記憶をもつ少年・皆見晴澄。
今回は彼を主人公とした物語を紹介したいと思います。
こちら1巻の表紙です。現在は3巻まで出ていて、色々と
分かり始めたところです。
このお話は、冒頭書きました通り前世の記憶が大本にあるお話です。
主人公の皆見は剣と魔法のある世界で姫として生きた前世を持ち、
やがて戦争で若い命を散らした記憶を持っています。
幼少期からその記憶があった彼はその事実をなんのためらいもなく
口にしていましたが、そこはまあ、皆さん知っての通りの現代ですから
「何言ってんのあいつ」扱いでした。
そんなある時、中学生の彼はとある出来事(大掛かりなことではなく)から
前世の記憶を元に魔法を使いました。
そのとき彼は自らの記憶が妄想でないことに安堵する反面、
すでに自分が過去の自分――王女ベロニカでないことを、
皆見晴澄であることを、改めて実感するのでした。
時は経って高校時代。
ここで大きな変化が訪れます。
これまでたった一人でベロニカ(前世)の記憶に向き合ってきた
(理解というか認めてくれる人はいましたが)晴澄。
しかし、実は彼のクラスの大半が彼――ベロニカの城にいて
同時期に戦争で死んだ者たちでした。
彼らは彼らの死の真実を知りません。
なので彼らはそれを突き止めようと動き出しました。
一方の皆見は早くからベロニカの自覚があり、中学時代に
すでにクラスメイトたちの現状である記憶の混乱を乗り越えていたため
それらを反対します。
ちなみにこの時彼は自らがベロニカであることを隠しています。
過去の記憶と現在の記憶が混ざって混乱している今、下手に
正体を明かすのは危険と判断したからです。
3巻のラストではさらに話が展開していきます。
さて、王女ベロニカこと皆見晴澄を中心とした物語は、
果たしてどの方向へ向かっていくのか。
前世と現世での葛藤が描かれていてとても面白い作品です。
みなさん機会があったらぜひ手にとって見てください。
一見の価値ありです!!
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