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    苦いけれど読みたくなる物語

    こんばんは若槻です。
    寒かったり暑かったり、中々服だったり
    布団だったりを調整するのが難しい季節に
    なってまいりました。


    さて、タイトルですが、とある漫画についてです。


    「ハイキュー!!」の面白さが青春の明るさとか
    快活さ、前向きになれる会話や物語、楽しさが
    前面に出た雰囲気だとしましょう。

    この漫画の面白さはそれとは正に真逆。
    青春のほの暗さ、苦しさ、辛さ、いわゆる
    黒歴史と言える消したい過去の負の遺産と、
    少しずつ向き合い、また傷付き、また向き合う。

    「面白い」という言葉を使っては語弊が
    生じるような、そんな物語。


    「ハイキュー!!」のドキドキが楽しさゆえだと
    すると、この作品のドキドキは心配ゆえのそれ。
    「次どうなるの!?」がこれほど真逆なのも
    珍しい。


    目を逸らしたい時も多いけど、誌面を前に
    悶えてしまうことが多いけど、それでも
    またページをめくらずにはいられない。


    その漫画のタイトルは――「聲の形」

    ご存知の方もいらっしゃるでしょうか?
    2014年6月現在、週間少年マガジンで掲載されている
    漫画で、主人公は元腕白少年・元いじめっ子→
    元いじめられっ子の男の子で、ヒロインは耳が
    聞こえない障害者で、元いじめられっ子の女の子。

    マガジンに読みきりが掲載された当初も
    結構騒がれたそうですが、よくぞ載せる決断を
    してくれたと言いたいです。


    物語の概要は、主人公・石田君は小学生時代は
    物凄くやんちゃな子で、転校してきた西宮さんの
    聴覚障害を面白がり、彼女をいじめるように
    なりました。子供によくある、「自分たちは
    面白いからやった」ってやつですね。

    ある時を境に状況は一変し、今度は周りから
    石田君がいじめられるようになりました。
    そのことを西宮さんは気にかけていましたが、
    結局その時は分かり合えず、西宮さんは転校。
    石田君はその後小学・中学時代をいじめられて
    過ごすことになりました。


    時は過ぎて高校3年生。
    西宮さんと出会い最期に謝罪を伝えるために
    手話を学んできた石田君はついに西宮さんと
    再会します。

    そこから再び動き出す運命の歯車。

    先週の時点では嫌な音を立てて回っている、
    というのが印象でした。
    明日次の号が発売です。ああ気になる。



    私は元々、「物語の中でまで疲れる思いは
    したくない」、という意見の持ち主なので、
    あんまり心が重くなるブラックストーリーは
    どんなに人気でも読まない方です。

    ただ、この話は読みたい。

    冒頭書いたように面白さの類はわくわくするとか
    心が温まるとかいうものではない、どちらかと
    いうと読後疲労感や苦さが心に残ります。

    物語の中で石田君が再会したり仲良くなった
    友達とのやりとりは輝かしい青春の様相なのに、
    どこか薄ら寒さを感じてしまう。

    テーマがテーマだから、とも思いたいけれど、
    多分これが「リアル」なんだと思います。

    「友達」「親友」「仲良し」なんて、言うのは
    簡単だし、多分出来る人には何てことないこと
    なのでしょう。

    だけど、同時にほんの些細なことで縁が
    切れてしまう人がいるのも事実。


    そんな、頼りなさをつい感じてしまう〝友情〟です。


    とても苦いです。
    このブログの構想を練っている時はもう少し
    カッコいい言い回しが思いついたような気が
    しますが、今は忘れました。
    だからこれだけは伝えます。

    本当にとても苦い物語です。


    目を逸らしたい。
    学生特有の痛々しさが辛い。
    上手くいかない交流がもどかしい。

    仲良くいっている時のほっとする感覚も
    あるし、西宮さんとか妹さんとか可愛いとか
    普通に思えるけど、やっぱり一番はこの
    苦々しさ。


    だけど読みたくなる。
    ページを進めたい。

    この子達がどんな風に傷付き、乗り越え、
    生きて、どんな結末を迎えるのか、それを
    見届けたい。

    そんな風に思えるお話です。



    かなり好き嫌いが分かれる話だと思いますし、
    西宮さんが石田君に友情以上の好意を寄せて
    いますので、実際にいじめられていた側の方は
    「絶っっ対ありえない!」と思うかもしれません。

    でもその強大な違和感を乗り越えると、
    彼らをただ応援したくなる。

    ……ホントもう頑張れ石田君と西宮さん。




    ところでちょっとだけ話が変わりますが、
    「いじめは許されない罪だ」とよく言いますね。

    私もそれは大変同意ですが、その罪の有効期限は
    いつまででしょう?

    ちなみに私は「いじめられた側が許すまで」
    だと思っています。

    他人が「こいつは昔こうだったから」じゃなくて、
    本人が「もういいよ」というまで、いじめた側の
    罪は消えません。



    さて、果たして石田君の罪はどうなのでしょう。
    漫画を見る限り、もうその罪はなくなっている
    ように思えますけどね……。

    周りがどうこういうことじゃあ、ないですね。



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