こんばんは若槻です。
気が付くと11月が終わり12月になってしまいます。
早いなぁ。。。
さて、本日は久々かつ初めてのことを試みます!
内容はキャラ語りなのですが、なんと恋愛系!
なんとよそ様のお子さんとの!
ちなみにキャラはうちの青雲と
シギノさん宅の
美々ちゃんです。
※青雲(美々ちゃんは許可取ってないので本家で!)
美々ちゃんの初恋の相手は青雲でもいいという
嬉しいお言葉いただきましたので妄想爆発
させてましたら語るのOK貰いましたので
実行します!
では、続きより!
[2回]
さて、じゃあとりあえず前提から行きますか!
まず、紹介少ないためご存知の方少ない青雲は
元企画のキャラですが現在は「魔法にかけて~」
などのメイン学校・桜丘高校の教諭となっております。
悠一たちが通う学校ですね!
今回は誠に勝手ながらここにいることを前提に
話が進みます←
※悠一
企画の時の設定をそのまま引き継ぐため、
情報科の先生であることやオタクであること、
家庭環境に至るまで全部そのままです。
そして前提その2。
これは若槻の頭の中にだけあって公になって
いなかったのですが、実はああ見えて彼女が
いたことがありました。
大学時代のことですね、一般人の女性でした。
(ようするにオタク趣味なし。むしろキモいと思っている)
仮にA子さんと呼びましょう。
そんな女性がどうして青雲と?
実はこの男、これも意外ですが何気に気が利きます。
そんなギャップに惚れたA子さんは青雲に告白。
オタク趣味なんてきっと頼めばやめてくれる、と
そんな甘い考えを抱きつつ。
そして「嫌いではない」ので応じた青雲はしばらくは
彼女と恋人でした。
が、やはり根本が合わなければどうしようもありません。
最初はやんわりとお願いしていたA子さんは次第に
青雲ののらりくらりと躱す性格についていけなくなり、
結局は数ヶ月で破局。
それまで家族以外の女性は気の合う友人しかいなかった
青雲はこれを機に「恋愛ってめんどくさい」と思うように
なってしまいました。
時は流れて教員時代。
青雲は1年生の副担任を勤めることになりました。
そしてその新入生の中にいたのが、美々ちゃんです。
最初はただのクラスの先生とクラスの生徒。
次は、悪い人じゃないけど変わった先生と
問題児ではないけど変わった生徒。
徐々に仲良くなって、笑って雑談出来る仲のよい
先生と仲のよい生徒。
ある時、「とあること」から青雲は珍しく感情を
露に美々ちゃんを叱ります。
その後、あれこれあって仲直りを果たし、二人は
またいつもの「仲良し」に戻りました。
(ここからお得意の「よそのお子さんの心情勝手に語る」のターン)
青雲は無事に済んで安心していましたが、
美々ちゃんの心には少しだけ変化がありました。
田舎で緩やかに育ち、そのまったりとした性格を育み、
いつしか周りの空気を自然と緩和させてしまうように
なった彼女にとって、「叱ってくれる相手」というのは
新鮮だったのです。
心に小さく芽生えた「何か」。
何だか分からないけど悪いものではなさそうなので
そのまま放置。
そして再び時は流れて2年後。
3年生となった美々ちゃん、卒業の春です。
「もうすぐみんなとお別れかぁ」とそんなことを
考えた時、ふと頭に青雲の顔が浮かびます。
「もう毎日会えないんだ」と思った瞬間こぼれる涙。
何が起こっているのか分からない彼女に親しい誰か
(お友達でもご家族でも)が理由を聞き、話を
している間に美々ちゃんは自分の気持ちに気がつきます。
その自覚を、「遅い」と感じればいいのか「早い」と
感じればいいのか美々ちゃんには分かりません。
何も分かっていない振りをしていつも通りに喋っても、
どこか違和感と焦燥感が拭えません。
けれど、どんなに悩んでも、別れの時はやってきます。
ついに迎える卒業の日、お世話になった先生たちも
交えて、みんなで卒業パーティを行います。
2次会、3次会と続き、気がつけば夜も更けていました。
美々ちゃんの気持ちを知る友人たちからの協力もあり
青雲に送ってもらうことになりました。
いつも通りの、どこか上手く喋れない息苦しさを
感じながらの帰り道。
何事もなく家に辿り着くと青雲は「じゃあな」と
手を振ります。
その彼を、美々ちゃんは引き止めました。
「にっしー先生ぇ、あのね、私、にっしー先生大好きだよぉ」
精一杯の勇気を出した告白。
けれど、振り向いた青雲はいつも通りの緩い笑顔を
美々ちゃんに向けます。
「おお、そうか。サンキュー。卒業後も頑張れよ」
まるでいつも通りの言葉。
『ああ、何とも思われてないんだ』
傷付きながらも、それでも美々ちゃんは微笑みます。
「うん、今度遊びに行くねぇ」
手を振って、笑顔で見送りながら、美々ちゃんは願います。
どうか、今は絶対振り向かないでと。
笑顔の中を何度も何度も落ちていく涙になんて、
絶対に気がつかないで、と。
まだ寒い春の夜、彼女ははじめての失恋を経験するのでした。
一方「何やってやがんだ」のご意見でそうな青雲ですが。
実は、美々ちゃんの気持ちには彼女よりも早くに気がついて
いました。
それでも距離を置かなかったのは逆に彼女の気持ちを
自覚させてしまいそうだったから。
生徒に手を出すわけにいかない、という教師的な楔と、
大学時代から引きずる「恋愛って面倒くさい」の意思。
だから青雲はずっと「気付いていない」振りをしました。
どうせ子供の恋愛だ、と。振り向く気配がなければ
諦めるだろう、と。
そうこうしている間に卒業の時が近づいてきます。
何事もなくてよかった、と安心していた時でした。
何をきっかけとしたのか、美々ちゃんが自覚して
しまったようです。
困ったことだ、そう思いながら当初の予定通り
気付かない振りを続けます。
そして迎えた卒業式。
恋愛に夢みる生徒たちに仕組まれ美々ちゃんを
送ることになりますが、これが最後だと思うと
3年の締めくらいいいだろうと気が緩みます。
しかし、甘かった。
家に辿り着き、背を向けた時、美々ちゃんから
告げられた精一杯の告白。
分かっていはいたが、決して口にされることは
ないだろうと高を括っていた青雲は目を見開きます。
しかし悟られるわけには行かない。
振り返る時には、彼はいつも通りの「変人教諭」の
笑みでした。
もう一度別れの挨拶を交わして背を向けた時、
本当は気付いていました。美々ちゃんが泣いていることに。
静かな春の夜更けは残酷で、そのささやかな音すら
見逃してくれなかったのです。
胸に落ちる重く苦い思いを抱えながら帰宅して、
青雲はひんやりとした畳に寝転がります。
これでよかった。
これでよかった。
何度も頭で繰り返します。
生徒に手を出すわけに行かない。
そもそも恋愛なんて面倒くさい。
それに――。
と、そこまで考えて青雲は気付きます。
自分が恋愛を本気で考えられなかったもうひとつの、
最も深い理由。
青雲が生まれるよりも過去に、顔どころか名前も
知らない父が母にしたように、いつか大切だと
誓った人を見捨てる日が来るのが怖かったのだ、と。
本当は嬉しかった。
本当は可愛かった。
一時の恋愛だとしても、自他共に認める変人である
自分を好いてくれたことが。
だから、彼女の気持ちに気付きながらも遠ざけることが
出来なかった。
「……悪いな、八重」
小さく呟き、青雲は暗闇に慣れ始めた目を伏せます。
胸にはまだ、重い感情がのしかかったままでした。
時は流れて数年後。
同窓会で再会する青雲と美々ちゃん。
ぐっと大人っぽくなった彼女に感心すら覚えます。
宴もたけなわ、皆がどんちゃん騒ぎをする中青雲は
一度輪を抜け隅の机に座ります。
すると、美々ちゃんがその隣に腰掛けました。
しばらく世間話を興じていると、美々ちゃんは
青雲の顔を覗き込みます。
「あのねぇ、にっしー先生、逃がした魚って
大きいんだよ」
目を見開く青雲に、美々ちゃんはいたずらな笑みを
浮かべました。
「いーっぱい、後悔してねぇ♪」
いつの間にやらたくましくなって。
そんなことを思いながら、青雲は苦笑します。
「あー、今してるわ」
おしまい
という感じですが…………長い!!
自分で書いておいてなんですが長い!!
何この長さΣ(゜д゜;)!?
普通に短編辺りで書いた方がよっぽど
よかったんじゃないかなんて今さらだから
思わないんだからね←思いまくり
ってことで、そんな青雲と美々ちゃんの妄想でした!
ご覧いただいたら分かりますとおり、めっちゃ楽しかったです。
シギノさん、今回は美々ちゃんお貸しいただき&
妄想発散許可ありがとうございました!
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+2013/12/01 追記 シギノさんが上の見せ場部分を絵にしてくれました!
無声漫画形式ですが、だからこその雰囲気!
素敵ですのでどうぞご覧くださいv
→
該当エントリー (そういえば上のエントリー見て思ったんですが、
わざわざ世界観こっちにしなくても企画の
世界観でよかったんじゃんと小一時間←)
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