こんばんは若槻です。前髪を止めるのにいつも使っていた
クリップタイプ(?)のヘアピンが行方不明です。
気に入ってたのに……おとといの夜に使った記憶が
あるのにそれ以降どうしたかまったく分かりませんorz
さてそれはさておき本日世間一般では「いい夫婦」の日ですが、
当家ではきりちゃんからいいネタをもらったので違う方向でいきます。
うちでは「いいにーに」の日ということで!
では突発イラストどん☆
真冬も近付く11月下旬。この時期は宮内の移動すらも辛くなる。
謝は去年のクリスマスに住民たちからもらったマフラーに顔をうずめながら自室へと早足に向かった。
そして自室が目前に迫った時、謝はふとあることに気付く。
「……? 明かりが……」
朝出て以来一度も戻っていないはずの部屋。それなのに、
締め切った部屋の扉の隙間からは明かりが漏れていた。
廊下が暗いためにいっそう目立つそれをいぶかしがりながら
謝は自室の扉をそっと開け、そして少し驚いた表情を浮かべる。
「あなたですか、好」
部屋にいたのはしばらく外にいて宮に帰っていなかった妹。
暖房がついた部屋の暖かさと元気そうな妹の姿に迎えられ
謝は我知らずほっとする。
そんな彼の内心を知らぬまま、好は謝の声を聞きその帰還を
知ると最愛の兄を底抜けの笑顔で迎えた。
「おかえりなさいにーに!」
「ええ、ただいま。元気そうですね好」
「はい! にーにも元気そうで安心しました」
変わらぬ笑顔に謝もまた表情を緩める。外交官として
外を回る彼女は自分よりも立ち回りが上手いがどうしても
兄としては心配が尽きない。
それでも笑顔でこうして帰ってきてくれると安心できた。
「ところで今日はどうしたんですか?」
帰ってきてすぐに謝のところに来るのは珍しいことではない。
それでも連絡もなく帰ってくるのは珍しい。問いかけると好は
最高の笑顔を浮かべる。
「今日は"いいにーにの日"なのでプレゼント持って帰って
来ました!」
今日は、11月22日。
「……好、世間では"いい夫婦の日"なのですが」
「うちでは"いいにーにの日"です。マスターもそれでいいって
言ってくれましたよ。それから明日は"いい兄さんの日"です」
「さすがに2日連続は……それに明日は勤労感謝の日――――」
「問題ありません!」
「……そうですか」
これでもかというほどいい笑顔。この笑顔に勝てたためしはない。
(……まあ、いいですか)
可愛い妹が自分のために帰ってきてくれたのだ。
文句を言ったら罰が当たるだろう。
「ありがとうございます好。何を飲みます?」
「え、私が淹れますよにーに」
「構いませんよ。座っていなさい」
マフラーを外しながら謝は後ろ手に扉を閉めて部屋の中へ入る。
足を踏み出すたびに自身を包む暖かな空気が、ただただ、愛おしかった。
以上ーっ! ザ☆突発クオリティ!
拍手くださった方ありがとうございます!
以下拍手返信です。
[1回]
PR